生検、良性悪性の診断
以前質問をした嚢胞内腫瘍のある30歳出産なしです。ご回答ありがとうございました。 結局細胞診の結果はクラス1でしたが摘出希望を伝えたら大きい病院を紹介
されました。 そこでもエコーをしましたら、平べったいひょうたん型の嚢胞内の中に二つの腫瘍がありました。 片方は以前から見えていたはっきりとしたボールの
ような腫瘍で片方はぼんやりしています。 そこでも経過観察でいいと言われましたが、細胞診の針がちゃんと刺さっていたのか心配であることを伝えると、
今度はエコーをしながらの細胞診をしてくださいました。 その結果、今度はクラス2でした。
病理結果は乳管上皮細胞に異型があまりないのでmucocele like tumorを疑うが、比較的多量の粘液認められるので、粘液産生を示す非浸潤がん、粘液がんが
鑑別になる。細胞成分が少数なので精査をすすめるとありました。 クラスが上がっていたことと前回は言われなかった粘液がんの可能性の話で頭が混乱して
しまいました。 先生からは経過観察と針生検とどちらかと言われたのでその場で針生検をしました。
お聞きしたいのは以下の通りです。 クラス1と2の違いはなんでしょうか。 なぜ1回目と2回目で結果が違うのでしょうか。
病理結果ではがんの可能性を示しており細胞成分が少ないとあったにもかかわらず経過観察でよい良性ですとなる根拠が何度聞いても納得できませんでした。
先生はクラスが2だからというのが根拠のようです。
針生検をしてがんが飛び散る危険性はありますか。特に粘液がんは血流に乗って予想外に広がるとネットで見ました。
知り合いの身内の方はクラス3で局部麻酔で日帰りで摘出するそうです。私のは乳りんのすぐ上くらいですし、同じようにすぐ摘出してくれると思っていたのですが、
私のは全身麻酔で見つけるのが難しいから出術は、やめたほうがよいと説得されました。なぜ同じ摘出生検なのに全身麻酔と局部麻酔、簡単難しいとあるのでしょう
か。
質問は以上です。 難しいからやめましょうというのは患者としては納得もいかないのです。難しいのであればできる医師を紹介してほしいです。
そんなことは先生には言えないのですが…。 私はちょうど妊娠を希望しており、がんとはっきりわかったら治療しましょうというのんびりした方針に納得できないの
です。 またもともと胸に執着はないので傷よりも確実に未来の命を選びたいのです。 クラス2で摘出はやりすぎなのでしょうか。
長々と申し訳ございませんが少しでもお答えいただけると嬉しいです。
1名の乳腺専門医が回答
クラス1,2は、細胞の形の違いで良性所見です。その差はあまり気にしなくて大丈夫です。1回目と2回目の診断の違いは、細胞を見る先生の違いで
す。細胞診が良性でも病理結果で精査を勧めるとあれば、精査すべきとは思いますが、乳腺の悪性粘液瘤様腫瘍・粘液産生を示す非浸潤がん・粘液がん
が鑑別であれば経過観察でもいいと思います。粘液癌は非常におとなしいので、少しぐらい経過観察しても大事にはならないからです。
精査は、あなたが選択した針生検でいいと考えます。針生検でがん細胞が飛び散ると書いてあるネットは、正しいものではありません。
針生検で一度はがん細胞が針を入れた穴に出ますが、そこに出たがん細胞は、ほとんど全て死んでしまうことが証明されています。
本当に全身にがんが飛び散るような検査であれば、危ないので行いません。
摘出生検は最終手段です。クラス3で摘出生検をしているのはやりすぎですし、クラス2であればなおさらやりすぎです。
摘出生検は、確実にしこりだけを摘出する必要があり、しっかりと触れるしこりでなければ手術中に見失ってしまい、確実にしこりだけを
摘出できなくなります。全身麻酔、局所麻酔はその病院の方針ですが、傷をきれいにするために全身麻酔での手術を勧めることが多いです。
局所麻酔の場合は、しこりのすぐ上で切開しますが、全身麻酔であれば、傷とは違うところで傷の見えにくい部分で切開し傷を目立たなくする
工夫をします。 針生検で良性であれば、経過観察で大丈夫です。妊娠しても問題はありません。
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